2020年プラチナ未来人財育成塾

●実施状況

　2013年に開始した「プラチナ未来人財育成塾」は、2020年で８回目となり、本年の参加者２６名を加えて延べ６３１名が当塾の卒業生となりました。本年は、年初に発生した新型コロナウイルス感染症が全世界に拡大し、わが国でも多くの教育機関等において、一時期、継続的な学習が困難となる事態が発生しました。その中で当塾は、塾長である東京大学菊池康紀准教授の「学びを止めない」との強い意思のもと、模索を重ねながら、オンライン利用のみで未来人財育成塾を開催することといたしました。

　4日間のプログラムでは「未来の社会と自分について考える」をテーマに、各分野を代表する講師の講義、および大学生チューターとのグループワークを通して、未来のあるべき社会像と、未来に生きる自分自身について真剣に考えました。そして、今回も、未来人財育成塾の卒業生たちも大学生チューターとして参加し、活躍する姿を見せてくれました。

　開始直前まで、初対面の中学生のオンラインでのグループワークが果たして可能なのかとの不安を抱え、開始後も、一時的に通信環境の水準が低下するなどのハプニングも少なからず発生しました。しかしながら、中学生、講師、大学生チューター、事務局がオンラインでつながり、参加者全員で未来社会について議論し、考える場を作ることができました。

　私たちは、新型コロナを奇貨として、新たな学びの可能性を発見しました。これも偏に関係各位の継続的なご支援の賜物として、厚く御礼申し上げるとともに、今後とも、当未来人財育成塾につきまして一層のご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。